AI技術を用いたぼやけない無料の画像拡大サービスを紹介します。AI技術の進歩により、きれいな画質のまま画像を拡大することが非常に簡単になりました。今回は、2つの無料サービス「kakudaiAC」と「waifu2x-multi」について紹介します。無料で画像を拡大したい場合の参考になれば幸いです。
目次
AI技術を活用した画像拡大サービス
kakudaiAC
「kakudaiAC」は、ESRGANというディープラーニングを使ったAIモデルを利用した画像拡大サービスで、写真やイラストなど様々な画像に対応しています。高品質な画像拡大を実現し、SNSやウェブサイトで使用するために、画像を綺麗に拡大できます。
主な特徴
- 写真やイラストなど様々な画像に対応
- 高品質な画像拡大
- 無料で利用可能
使い方
使い方は非常にシンプルで、上記の枠に画像をアップロードし、ノイズ除去や拡大倍率を選択するだけ。設定が完了したら「拡大する」ボタンをクリックすれば高品質な拡大画像をダウンロードできます。ゲストは1日2回、無料会員は5回、プレミアム会員は無制限で利用可能です。
waifu2x-multi
waifu2xを活用したサービスはいくつか存在しますが、今回は画像を一括で拡大できる「waifu2x-multi」を紹介します。waifu2xは、畳み込みニューラルネットワークを用いて画像を拡大します。アニメやイラストの画像に特化していて、驚くほど高い解像度で拡大可能です。
主な特徴
- アニメやイラストの画像拡大に特化
- 画像を一括で拡大
- 無料で利用可能
使い方
拡大倍率やノイズ除去レベルを選択した後、画像をアップロードして処理が完了するまで待機します。Pro版だと枚数制限なく画像の一括拡大ができますが、無料版でも最大5枚まで一括で処理できます。
SDWebUIのHires.fixでアップスケール(おまけ)
おまけとして、StableDiffusionをお使いの方向けに、Hires.fixでアップスケールする方法も紹介します。まずは普段通り画像を作成して「シード値」を固定してください。そして、Hires.fixにチェックを入れ、Upscaleに任意の倍率を入力して再度生成すれば、元画像の構図や雰囲気を保ったままアップスケールできます。この際、プロンプトは必ず元画像と一致させてください。
元画像と全く同じものはできない
注意点として、純粋な画像拡大ではなく、AIによって新たに拡大サイズの画像を書き直すため、元画像と全く同じものはできません。StableDiffusionはいきなり大きなサイズの画像を生成するのが苦手なため、デフォルトの512×512などの得意なサイズで生成し、それを大きめのサイズに調整したい時などに活用してみてください。
また、「Denoising strength」の値を下げるほど、元画像に近い状態で出力できます。ただし、書き込みが荒くなる点は注意です。
VRAMが不足しているならTiled diffusion
Tiled diffusionは少ないVRAMでアップスケールできる拡張機能です。VRAM不足が原因でアップスケール処理中にエラーが出る場合は、Tiled diffusionを利用すれば上手く拡大できるかもしれません。
まとめ
画像拡大が必要な場面は多々ありますが、従来の方法では画質が劣化してしまうことが多かったです。しかし、AI技術を用いたサービスを利用することで、高品質のまま画像拡大が可能になりました。
特に、最近はStableDiffusionなどの画像生成AIを利用する方も増えていると思いますが、巨大サイズの画像生成は難しく、一旦小さめのサイズで生成することも多いと思います。そんな時に今回紹介したような画像拡大サービスを利用すれば、きれいな画質のまま、かつ元と全く同じ拡大画像を用意できます。
画像の拡大でお困りの方はぜひ使ってみてください。ご拝読ありがとうございました!
世の中便利になったな~。