雑記

母と私とマリオ

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日常のことを書いています。母が病気で入院することになり、何となく今の感情や考えを忘れない内に文章として残したい、という気持ちに突き動かされ、書くことにしました。

ある日連絡がきた

最初に連絡がきたのは2022年の年末でした。家族用のLINEグループがあり、そこには「腹痛があって今度検査してくる」と書かれていたので、少し心配して電話をかけることにしました。

電話に出た母は、思っていたより元気そうで、腹痛について聞いても「今は大丈夫」と言っていて、一旦安心しました。検査の結果が出たらまた連絡する、とのことだったので、「大したことないと良いなあ」と思いながら、次の連絡を待ちました。

検査の結果

年明けに、検査の結果を知らされました。LINEには、今までの人生の中で何度も聞いたことがあって、私の認識では重い病名が書かれていました(なぜか直接的に書くのが嫌で、遠回しな表現になりました)。

LINEには病名と一緒に、診断書の写真が貼られていて、私は何度もその写真をみました。一言でいうととてもショックでしたし、心配になってすぐに電話をしました。

すると、電話から聞こえてきた母の声色は、年末に電話したときと変わらず、まるで何事もないような雰囲気を感じました。普段と変わらない感じで、「進行度合いは〇日に病院で教えてもらう」だとか「入院は〇日から」だとか、今後について説明されました。

その後、一度電話を切り、「入院する前に会いたい」と思い、もう一度私から電話をかけ、「明日家に帰る」と伝えました。この時は一刻も早く会いたい、という気持ちでいっぱいでした(余談ですが、ここ何年かコロナが流行り始めてから、気軽に病院で面会もできなくなってしまい、嫌な時代になりましたね)。

久々に実家に帰る

次の日、実家に帰り、久々に母に会いました。母は元気そうで嬉しかったです。実家では犬と猫を飼っているのですが、私の着ている服に動物の毛がつかないように、着替えを用意してくれました。

用意してくれたパーカーに着替え、世間話を始めたのですが、そこで私は失敗をしました。今の仕事が別に楽しくないだとか、本音で最近のことを話したのですが、これが原因で母を泣かせてしまいました(そもそも誰しもが楽しいと思える仕事に就けているわけではないですし、本当に余計なことを言ってしまいました)。

悲しませるために帰ってきたわけではないのに、何をやっているんでしょうか。これを書きながら、自分という人間の小ささに悲しくなってきました。

そして、母から「幸せになってほしい」と言われました。この時、すぐに言葉が出てこなかったのですが、私としては楽しくないこともありつつ、今でも十分幸せなんですよね。何だかんだで楽しいこともあって、もちろん辛いこともあったし、これからも良いこと悪いことあるんでしょうけど、「永久に生き続けて、何なら地球の終わりを見てやる」と思うぐらいには、生きていること自体が幸せです。

ゲームにはまっていた母

その後、母から「一緒にゲームをしよう」と誘われました。母はゲームがあまり好きじゃない人だったのですが、ここ一年ぐらい、「ニンテンドークラシックミニ」で『スーパーマリオブラザーズ3』を遊んでいたみたいです。

ニンテンドークラシックミニ(公式)

スーパーマリオブラザーズ3(公式)

あ、でも今書きながら思い出したのですが、『マリオテニス64』は遊んでいました。当時のCMで「打ったら戻る、真ん中へ」というセリフがあったのですが、このセリフを真似しながら一緒に遊んだ記憶があります。あと、「ピーチ姫は負けたあとすぐに倒れるから嫌だ」と言っていたのも思い出しました。根性が無いキャラは好きではなかったようです。母はマリオテニスのこと覚えてるかな。

当時のCMをYouTubeで見つけたので紹介します。こういった資料が今の時代でも見られるのはとてもありがたいです。投稿者の方に感謝。

さて、『マリオブラザーズ3』の話に戻りますが、私は小さい頃、祖父母の家に遊びに行っていることが多く、そこで『スーパーマリオワールド』を遊んでいた記憶はあるのですが、『マリオブラザーズ3』は、ほとんど遊んでいなかったと記憶してます。当時の私からすると、何となく『スーパーマリオワールド』の方が明るい雰囲気がして、あとは色んな色のヨッシーが登場するのが好きで、『スーパーマリオワールド』ばかり遊んでいました。懐かしいなあ。

スーパーマリオワールド(公式)

ただ、自分では遊んでいないのですが、実は『マリオブラザーズ3』という作品に触れるのは久々ではなく、私が好きな配信者の「でびでび・でびる」様が、3年前に実況されていたのを当時見ており、「このステージ何となく分かるなあ」と思いながら、母と2人モードで遊びました。そうだ、明日、母にもでび様の配信を教えてあげよう。人がゲームをやっているのを見るのが好きかは分かりませんが…。

母はマリオの動きに合わせてコントローラーを上下左右に動かしていましたが、意外と上手でした。隠し部屋の位置も知っていて、「ここから行ける」など説明しながらスムーズに移動していて驚きました。

30分ほど遊んだ時点で、私は疲れや眠気などがあり、別の部屋で仮眠をしたのですが、母が楽しそうに遊んでいる声がうっすらと聞こえ、それと「今日は楽しい」と、母と私がマリオを遊んでいるのを隣で見ていた祖母に話しているのが聞こえました。

それを聞いて「今日は家に帰って良かった」と心から思いました。

帰りの電車

帰りの電車では、その日の出来事や、母との思い出が脳内に蘇ってきて、涙が出そうになりました。ひたすら目を閉じてこらえていたら、あっという間に乗り換えの駅に着いて、それを何度か繰り返すと、私が現在住んでいる家の最寄り駅に着いていました。

ブログを書き始める

家に着くと、仕事の連絡を最低限チェックした後、一度母に電話をして「近いうちにまた帰る」と伝えました。母は「心配しなくて良い」と言っていました。

その後、このブログを書き始めました。書こうと思った一番の理由は、「今の気持ちを忘れないうちに文章に残したい」と思ったからです。実際に書いてみると、やはり悲しい気持ちにもなりましたが、楽しかったことも思い出せたりもして、書いてみて良かったと感じています。

自身の今後

何となく思ったのは、いつかまたウェブライターとして働いてみたいなと感じました。というのも、今回、母からの連絡を受けてから、趣味のゲームなどは一時的にやる気がなくなってしまったのですが、「どうしても文章だけは書いておきたい」と思い、そこに向かってだけは身体を動かせました。だから、色々あって昔ライターを辞めてしまったのですが、自分という人間を振り返ると、「文章を書くのは好きなのかもしれない」と感じました。

また、このブログの更新頻度も上げたいと思っています。過去に書いたゲーム記事も、訪問してくださっている方がいる中、私の怠慢で古い情報のまま放置してしまっている箇所があり、その点についても可能なら修正をしたり、古い情報であることを明記するなどして、少しずつにはなってしまいますが、整備していきます。

まとめ

このブログの途中で「永久に生き続けて、何なら地球の終わりを見てやる」と、ふざけた事を書きましたが、どうあがいても一人一人にとって時間は有限で、様々な形で色々なものが終わりを迎えます。私は人生の目標とかはないのですが、せめて後悔がないようにしたい、と思いました。ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

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